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DeFi中級2026/2/107分で読める

DeFi(分散型金融)とは?基礎知識を解説

DeFi(分散型金融)の基本概念、従来の金融との違い、主要なサービスの仕組みを初心者向けにわかりやすく解説します。

この記事のポイント

  • DeFiはブロックチェーンとスマートコントラクトで仲介者なしに金融サービスを実現する仕組み
  • DEX、レンディング、イールドファーミングが主要な3つのサービス形態
  • 高い利回りの裏には、スマートコントラクトの脆弱性やハッキングなどのリスクが存在する
  • DeFiの利益は日本では雑所得として課税対象となるため、取引記録の管理が重要
  • 初心者は少額から始め、プロトコルの仕組みとリスクを理解してから本格参入すべき

DeFiとは何か

DeFi(Decentralized Finance:分散型金融)とは、ブロックチェーン技術を活用して、銀行や証券会社などの仲介者を必要とせずに金融サービスを提供する仕組みの総称です。スマートコントラクトと呼ばれるプログラムがルールに従って自動的に取引を実行するため、24時間365日、世界中の誰でも利用することができます。

従来の金融(CeFi:Centralized Finance)では、お金を預けたり借りたりする際に必ず銀行という仲介者が必要でした。DeFiではこの仲介者をスマートコントラクトに置き換えることで、手数料の削減、処理速度の向上、透明性の確保を実現しています。すべての取引はブロックチェーン上に記録され、誰でも検証できます。

DeFiのエコシステムは主にイーサリアムブロックチェーン上で発展してきましたが、現在ではSolana、Avalanche、Polygonなど多くのブロックチェーンに広がっています。2025年時点でDeFiにロックされている総資産(TVL)は数百億ドル規模に達しており、金融の新しい形として注目を集めています。

ポイント

TVL(Total Value Locked)とは、DeFiプロトコルに預けられている資産の総額を示す指標です。DeFi全体の成長度合いや各プロトコルの信頼度を測る重要な基準として広く使われています。

DeFiの主要サービス:DEX(分散型取引所)

DEX(Decentralized Exchange)は、中央管理者なしに暗号通貨を交換できる取引所です。Uniswap、SushiSwap、Curveなどが代表的で、ユーザーはウォレットを接続するだけで即座に取引を開始できます。従来の取引所のように本人確認(KYC)が不要な場合が多く、アカウントの凍結リスクもありません。

DEXの多くはAMM(自動マーケットメイカー)という仕組みを採用しています。これは流動性プール(Liquidity Pool)と呼ばれる資金プールに対してユーザーが取引を行う方式です。流動性を提供するユーザー(流動性プロバイダー)は取引手数料の一部を報酬として受け取ることができます。

ただし、DEXには注意点もあります。スマートコントラクトのバグによるハッキングリスク、取引時のスリッページ(想定価格と実際の約定価格の差)、フロントランニング(取引の先回り)などの問題が存在します。また、操作に慣れが必要で、誤った操作による資産の損失は自己責任となります。

  • Uniswap:最大規模のDEX。イーサリアム上で最も取引量が多い
  • Curve:ステーブルコイン同士の交換に特化し、スリッページが極めて小さい
  • SushiSwap:Uniswapのフォークから発展。独自のエコシステムを構築
  • PancakeSwap:BNBチェーン上の最大DEX。ガス代が安く人気
注意

DEXでトークンをスワップする際、スリッページ許容量の設定に注意しましょう。高すぎる設定はフロントランニングの標的になり、低すぎるとトランザクションが失敗します。通常は0.5〜1%が目安です。

DeFiの主要サービス:レンディングとボロウイング

DeFiレンディング(貸付)は、暗号通貨を貸し出すことで利息を得られるサービスです。Aave、Compound、MakerDAOなどのプロトコルが有名で、銀行の定期預金のように資産を預けるだけで利息が発生します。利率は需要と供給によって自動的に変動し、従来の銀行金利を大きく上回ることもあります。

ボロウイング(借入)では、暗号通貨を担保にして別の暗号通貨を借りることができます。たとえば、保有するイーサリアムを担保にしてステーブルコインを借り、それを別の投資に活用するといった使い方が可能です。ただし、担保の価値が一定の比率を下回ると、自動的に清算(ロスカット)される仕組みになっています。

DeFiレンディングの大きな特徴は、信用審査が不要な点です。従来の銀行融資では収入証明や信用情報が必要ですが、DeFiでは十分な担保を提供すれば誰でも即座に借入が可能です。この仕組みにより、銀行口座を持てない世界中の人々にも金融サービスへのアクセスが開かれています。

  • Aave:マルチチェーン対応の最大手レンディングプロトコル。フラッシュローンを世界で初めて導入
  • Compound:シンプルなUIで初心者にも使いやすい。COMPトークンによるガバナンスを実現
  • MakerDAO:DAIステーブルコインの発行元。暗号資産を担保にDAIを生成する仕組み
注意

DeFiレンディングで借入する際は、担保率(LTV)に常に注意してください。市場急落時に清算されると、担保資産を大幅に失う可能性があります。担保率は余裕を持って150%以上を維持することを推奨します。

イールドファーミングとは

イールドファーミング(Yield Farming)とは、DeFiプロトコルに資金を提供することで最大限のリターンを追求する戦略の総称です。流動性マイニングとも呼ばれ、DEXへの流動性提供やレンディングプロトコルへの預入に加えて、プロトコルが発行するガバナンストークンを報酬として受け取れる場合があります。

たとえば、Uniswapに流動性を提供すると取引手数料の報酬が得られますが、さらにそのLP(Liquidity Provider)トークンを別のプロトコルに預けることで追加の報酬を得る、という「収益の積み重ね」が可能です。この戦略を効率的に行うことで、年利数十パーセントを超えるリターンを得られることもあります。

しかし、高いリターンには相応のリスクが伴います。インパーマネントロス(変動損失)、スマートコントラクトのバグ、プロジェクト自体の信頼性の問題、報酬トークンの価格下落など、多くのリスク要因があります。初心者は少額から始め、仕組みを十分に理解してからリスクを取ることが重要です。

ポイント

インパーマネントロス(変動損失)とは、流動性プールに預けた2つのトークンの価格比が変動することで、単に保有していた場合と比べて損失が生じる現象です。価格変動が大きいペアほどリスクが高くなります。

DeFiのリスクと注意点

DeFiの最大のリスクはスマートコントラクトの脆弱性です。コードにバグがあると、ハッカーに資金を盗まれる可能性があります。過去には数億ドル規模のハッキング事件が複数発生しています。利用するプロトコルが信頼できる監査会社によるセキュリティ監査を受けているかどうかを必ず確認しましょう。

規制リスクも無視できません。DeFiは現在、多くの国で法的なグレーゾーンにあり、将来的に規制が強化される可能性があります。また、ガス代(トランザクション手数料)が高騰することもあり、特にイーサリアムメインネットでは取引コストが数千円に達することもあります。Layer2ソリューションやガス代の安いブロックチェーンを活用することで、コストを抑えることが可能です。

税金面も注意が必要です。DeFiで得た利益は日本では原則として雑所得として課税されます。複数のプロトコルを使いこなすほど取引履歴が複雑になり、確定申告の負担が増えます。取引の記録は日頃からきちんと管理しておきましょう。

  • スマートコントラクトリスク:コードのバグやハッキングによる資金流出
  • 規制リスク:各国の法規制強化によるサービス停止や利用制限
  • 価格変動リスク:担保の急落による清算やインパーマネントロス
  • ラグプルリスク:悪意ある開発者による資金持ち逃げ
  • ガス代高騰リスク:ネットワーク混雑時の取引コスト増大
注意

DeFiプロトコルを利用する前に、必ず以下を確認しましょう:セキュリティ監査の有無、TVLの推移、コミュニティの活発さ、チームの実績。「高利回り」を前面に出すプロジェクトほど、詐欺やラグプル(資金持ち逃げ)のリスクが高い傾向があります。

DeFiを始めるためのステップ

DeFiを始めるには、まずMetaMaskなどのWeb3対応ウォレットを準備します。次に、国内取引所でイーサリアムなどの暗号通貨を購入し、ウォレットに送金します。その後、利用したいDeFiプロトコルのウェブサイトにアクセスし、ウォレットを接続して取引を開始できます。

初心者の方はまず少額でDEXのスワップ(トークン交換)を試してみることをおすすめします。操作の流れやガス代の感覚を掴んだ上で、徐々にレンディングや流動性提供にも挑戦してみましょう。各プロトコルの公式ドキュメントやチュートリアルを事前に読んでおくことも大切です。

DeFiは急速に進化しており、新しいプロトコルやサービスが次々と登場しています。常に最新の情報を収集し、リスクを理解した上で参加することが、DeFiを安全に楽しむための鍵です。

  1. 1MetaMaskなどのWeb3ウォレットをインストールしてセットアップする
  2. 2国内取引所(Coincheck、bitFlyerなど)でETHを購入する
  3. 3購入したETHを自分のウォレットアドレスに送金する
  4. 4利用したいDeFiプロトコルの公式サイトにアクセスする
  5. 5ウォレットを接続し、少額でスワップやレンディングを試す
ヒント

初めてDeFiを利用する際は、まずテストネット(メインネットの練習用ネットワーク)で操作を練習することをおすすめします。テストネットでは無料のテスト用トークンを使ってDEXやレンディングの操作を体験できます。

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