入門初級2026/1/108分で読める

ビットコインとは?仕組みと特徴をわかりやすく解説

ビットコインの仕組み、誕生の背景、マイニング、半減期などの基本情報を初心者向けにわかりやすく解説。世界初の暗号通貨について学びましょう。

この記事のポイント

  • ビットコインは2009年にサトシ・ナカモトが発表した世界初の暗号通貨で、中央管理者が存在しない
  • ブロックチェーンとProof of Workの仕組みにより、改ざんが極めて困難な安全なネットワークを実現
  • 約4年ごとの半減期で発行量が減少し、総発行量は2100万枚に制限されている
  • 国際送金の迅速化や検閲耐性が利点だが、価格変動の大きさやスケーラビリティに課題がある

ビットコインの誕生と背景

ビットコインは2008年にサトシ・ナカモトという匿名の人物(またはグループ)が発表した論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」をもとに、2009年に運用が開始された世界初の暗号通貨です。リーマンショックによる金融危機をきっかけに、既存の金融システムへの不信感から生まれたとも言われています。

サトシ・ナカモトの正体は現在も判明していませんが、そのビジョンは明確でした。銀行などの第三者を介さずに、個人間で直接電子的な取引を行えるシステムを構築すること。このアイデアが、現在の暗号通貨市場全体の基礎となっています。

最初のビットコイン取引として有名なのは、2010年にプログラマーのラズロ・ハニエツがピザ2枚を1万BTCで購入した事例です。当時はほぼ無価値だったビットコインが、現在では1BTC=数百万円以上の価値を持つようになりました。

ポイント

毎年5月22日は「ビットコインピザデー」として暗号通貨コミュニティで記念されています。1万BTCで購入されたピザ2枚は、現在の価値に換算すると数百億円に相当します。

ビットコインの仕組み

ビットコインはブロックチェーンと呼ばれる技術の上に構築されています。取引データはブロックという単位にまとめられ、それが鎖のように連なって記録されます。一度記録されたデータは改ざんが極めて困難であり、これがビットコインの信頼性を支えています。

ビットコインの取引を承認するのは、世界中に分散したノード(コンピュータ)です。新しい取引が発生すると、ネットワーク上のノードがその正当性を検証し、合意形成プロトコル(コンセンサスアルゴリズム)に基づいて取引が確定します。ビットコインではProof of Work(PoW)という仕組みが採用されています。

ユーザーはウォレットを通じてビットコインを管理します。ウォレットには公開鍵(アドレス)と秘密鍵が含まれており、公開鍵は受け取り用のアドレスとして他人に教え、秘密鍵は送金時の署名に使用します。秘密鍵は絶対に他人に教えてはいけません。

注意

秘密鍵を他人に教えたり、不審なサイトに入力したりすると、ウォレット内のすべてのビットコインを盗まれる危険があります。秘密鍵は銀行口座の暗証番号以上に厳重に管理してください。

マイニングと半減期

マイニング(採掘)とは、複雑な計算問題を解くことで新しいブロックを生成し、その報酬として新規発行されたビットコインを受け取る行為です。マイナー(採掘者)たちはコンピュータの計算能力を提供することで、ネットワークの安全性を維持する役割を担っています。

ビットコインの発行量は約4年ごとに半分になる「半減期」という仕組みが組み込まれています。2009年の開始時にはブロック報酬が50BTCでしたが、2024年の4回目の半減期で3.125BTCまで減少しました。この仕組みにより、ビットコインの総発行量は2100万枚に制限されており、希少性が保たれています。

半減期はビットコインの価格に大きな影響を与えると考えられています。供給量が減ることで需要に対して供給が追いつかなくなり、過去の半減期後には価格が大幅に上昇する傾向が見られました。ただし、過去のパターンが必ず繰り返される保証はありません。

  1. 12009年:ブロック報酬 50 BTC(初期)
  2. 22012年:第1回半減期 → 25 BTC
  3. 32016年:第2回半減期 → 12.5 BTC
  4. 42020年:第3回半減期 → 6.25 BTC
  5. 52024年:第4回半減期 → 3.125 BTC

ビットコインの特徴と利点

ビットコインの最大の特徴は、中央管理者が存在しない完全な分散型システムである点です。政府や銀行がネットワークを停止させたり、特定のユーザーの取引をブロックしたりすることは基本的にできません。この検閲耐性は、金融の自由という観点から高く評価されています。

また、ビットコインは国際送金において大きな利点を持ちます。従来の銀行送金では数日かかる国際送金が、ビットコインなら通常10分から1時間程度で完了します。手数料も銀行の国際送金と比較すると大幅に低い場合が多いです。

ヒント

ビットコインの少額送金にはLightning Networkを活用しましょう。メインチェーンよりも手数料が格段に安く、ほぼ即座に送金が完了します。

ビットコインのリスクと課題

ビットコインへの投資にはいくつかの重要なリスクがあります。まず、価格の変動性が非常に高く、1日で10%以上の値動きが起こることも珍しくありません。過去には数ヶ月で80%以上の下落を経験したこともあり、投資する際は大きな損失の可能性を理解しておく必要があります。

スケーラビリティの問題も課題のひとつです。ビットコインのネットワークは1秒あたり約7件の取引しか処理できず、VISAなどのクレジットカードネットワーク(毎秒数千件)と比較すると処理能力が限られています。この課題を解決するためにLightning Networkなどのレイヤー2ソリューションが開発されています。

環境への影響も議論の対象です。Proof of Workによるマイニングは膨大な電力を消費するため、環境負荷が指摘されています。ただし、再生可能エネルギーの利用が増加傾向にあり、業界全体で環境負荷の低減に取り組んでいます。

  • 価格変動リスク:1日で10%以上、過去には80%以上の下落も
  • スケーラビリティ:毎秒約7件の取引処理能力に限界
  • 環境負荷:Proof of Workによる膨大な電力消費
  • 規制リスク:各国の法規制が変更される可能性

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