DEXLENDPOOLSWAPFARMSTAKEVAULTBRIDGEDeFi
入門初級2026/1/157分で読める

イーサリアムとは?ビットコインとの違いを解説

イーサリアムの特徴、スマートコントラクト、DeFiやNFTとの関係をわかりやすく解説。ビットコインとの違いや将来性について初心者向けに紹介します。

この記事のポイント

  • イーサリアムはスマートコントラクトを実行できる分散型プラットフォームで、ビットコインとは目的が異なる
  • DeFiやNFTなど多くの革新的なプロジェクトがイーサリアム上に構築されている
  • 2022年のThe MergeでPoSに移行し、電力消費を約99.95%削減した
  • レイヤー2ソリューションにより、スケーラビリティ問題の改善が進んでいる
  • 強力な開発者コミュニティとネットワーク効果が競争優位となっている

イーサリアムとは

イーサリアム(Ethereum)は、2015年にヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)らによって立ち上げられた分散型プラットフォームです。ビットコインが主にデジタル通貨としての機能を持つのに対し、イーサリアムはスマートコントラクトと呼ばれるプログラムを実行できるプラットフォームとして設計されました。

イーサリアムのネイティブ通貨は「ETH(イーサ)」と呼ばれ、暗号通貨の時価総額ランキングでは常にビットコインに次ぐ2位を維持しています。ETHはプラットフォーム上でスマートコントラクトを実行する際の手数料(ガス代)の支払いに使われるほか、投資対象としても広く取引されています。

ブテリンはビットコインのブロックチェーン技術に感銘を受けつつも、その機能の限界を感じていました。ビットコインが「お金」に特化しているのに対し、あらゆるアプリケーションを構築できる汎用的なブロックチェーンプラットフォームを目指して、イーサリアムが誕生しました。

ポイント

イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリンは、ホワイトペーパーを書いた当時わずか19歳でした。彼は暗号通貨メディア「Bitcoin Magazine」の共同創設者でもあります。

スマートコントラクトとは

スマートコントラクトとは、あらかじめ定められた条件が満たされたときに自動的に実行されるプログラムのことです。例えば「AさんがBさんに1ETH送金したら、BさんのデジタルアートがAさんに自動的に移転する」といった取引を仲介者なしで実行できます。

この技術により、金融取引、保険、不動産、サプライチェーン管理など、さまざまな分野で仲介者を排除した効率的なシステムの構築が可能になりました。コードによってルールが明確に定義されるため、契約の解釈の違いによるトラブルも軽減されます。

スマートコントラクトは一度デプロイ(配置)されると、基本的に変更や停止ができません。これは改ざん防止というメリットがある一方で、コードにバグがあった場合に修正が困難というリスクも伴います。そのため、スマートコントラクトのセキュリティ監査は非常に重要視されています。

注意

スマートコントラクトのバグは巨額の損失につながることがあります。2016年のThe DAO事件では、コードの脆弱性を突かれ約360万ETH(当時約65億円)が流出しました。

ビットコインとの主な違い

ビットコインとイーサリアムの最大の違いは、その目的と設計思想にあります。ビットコインは「デジタルゴールド」として価値の保存手段を主な目的としていますが、イーサリアムは「ワールドコンピュータ」としてあらゆる分散型アプリケーション(dApps)の基盤となることを目指しています。

技術面でも大きな違いがあります。ビットコインはProof of Work(PoW)を使用し続けていますが、イーサリアムは2022年のThe Mergeアップグレードにより、Proof of Stake(PoS)に移行しました。PoSではETHを預け入れる(ステーキングする)ことでネットワークの安全性を維持し、電力消費を約99.95%削減することに成功しました。

発行量についても違いがあります。ビットコインは2100万枚の発行上限がありますが、イーサリアムには厳密な発行上限がありません。ただし、EIP-1559の導入により取引手数料の一部がバーン(焼却)されるようになり、ネットワークの利用状況によってはETHの総供給量が減少することもあります。

  • 目的:BTC=価値の保存(デジタルゴールド)、ETH=アプリケーション基盤(ワールドコンピュータ)
  • コンセンサス:BTC=Proof of Work、ETH=Proof of Stake
  • 発行上限:BTC=2100万枚、ETH=上限なし(ただしバーンにより供給量は調整)
  • ブロック生成時間:BTC=約10分、ETH=約12秒

DeFiとNFTの基盤としてのイーサリアム

イーサリアムはDeFi(分散型金融)の中心的なプラットフォームです。DeFiとは、銀行などの金融機関を介さずに、スマートコントラクトを利用して融資、取引、保険などの金融サービスを提供する仕組みです。UniswapやAaveなどの主要なDeFiプロトコルの多くがイーサリアム上に構築されています。

NFT(非代替性トークン)の分野でもイーサリアムは圧倒的なシェアを持っています。デジタルアート、ゲームアイテム、音楽、仮想不動産など、さまざまなデジタル資産がイーサリアムのERC-721規格を使ってNFTとして発行されています。2021年のNFTブーム以降、クリエイターエコノミーの新たな形として注目を集めています。

ヒント

イーサリアムのガス代が高い場合は、ArbitrumやOptimismなどのレイヤー2を利用することで、大幅にコストを削減できます。主要なDeFiプロトコルの多くがレイヤー2にも対応しています。

イーサリアムの将来性と課題

イーサリアムは継続的なアップグレードにより進化を続けています。PoSへの移行後も、シャーディング(データ分割処理)やレイヤー2ソリューションの発展により、処理速度の向上と手数料の低減が進められています。ArbitrumやOptimismなどのレイヤー2プロジェクトは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を大きく改善しています。

一方で、Solana、Avalanche、Polygonなど、イーサリアムの課題を解決しようとする競合プラットフォーム(いわゆる「イーサリアムキラー」)も台頭しています。しかし、イーサリアムは開発者コミュニティの規模やエコシステムの充実度で依然として優位に立っており、「ネットワーク効果」が強力な競争優位となっています。

投資対象としてのイーサリアムは、プラットフォームの利用拡大に伴い長期的な成長が期待されています。ただし、暗号通貨全般に共通するリスクとして価格変動の大きさがあり、投資判断は慎重に行う必要があります。

暗号通貨の価格変動を見逃さない

Coybelで価格アラートを設定して、目標価格に達したら即座に通知を受け取りましょう。

無料で始める